学習面の問題を抱える、知的能力 正常な児童生徒への支援

「令和元年度教員免許更新講習」での講義内容     令和元年9月16日
講師：佐賀駅南クリニック　久野建夫

はじめにお断りがあります

• 各コマの時間配分は進行に従って多少の変更があります。ハンドアウトと進行が一致しないところがあります。
• 事例は複数例の所見から合成し、個人識別ができないものです。
• 自閉症の名称が新旧入り乱れている点はあらかじめお詫びします。新名称は「自閉スペクトラム症」です。
• 「一見、知的能力正常にみえる」児童生徒も講義内容に含みます。

児童生徒の学習の問題

• 全教科にわたって学習が遅れている
• 学習に加えて身支度や生活管理ができない
• 音美体はできるが、「主要教科」のみまったくできない
• 学習に加えて対人関係のトラブルがある
• 教師との相性の良し悪しが学習に著しく影響する
• 興味のある単元と興味のない単元で、やる気の差が極端
• 学習意欲がまったくない
• 休みや遅刻が多く、受講時数が不足で学習が遅れている
• 一旦習得したことをすぐに忘れる
• 必要な教科書、教材、ノートを忘れることが多すぎる
• できるはずなのにうっかりミスが多すぎる
• 離席や教室飛びだしで授業に集中出来ない
• 特定教科、特定領域に限って極端にできない

学習面の問題を抱える児童生徒への支援

自閉スペクトラム症基盤群への支援

1. 自閉スペクトラム症行動解析の（だいたい）７つ道具を使おう

2. 個別の指導計画作成手順に沿って解析していこう

3. 自立活動の６分類２７項目にあてはめて対応を考えよう

学習を妨害する諸要因に対する支援

1. 不注意・多動が要因か考えよう

2. 全般的知的能力障害が要因か考えよう

3. 認知能力の個体内差が要因か考えよう

4.自閉スペクトラム症が基盤である可能性を検討しよう

5. 個別の指導計画作成手順に沿って解析していこう

6. 自立活動の６分類２７項目にあてはめ対応を考えよう

 

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